調査実録

[case9] 逃亡先で過ごす新聞配達の日々

依頼者は、宮城県仙台市に住む50代前半の主婦、康子さん。
年代の割には長身で、髪型はパーマのショートカット。
ご主人は大手電機メーカーの重役だけあって、ブランド物のスーツに、ブランド物のバックと、ちょっとおしゃれなマダムといった印象である。

依頼内容

「金銭トラブルの相手の行方を調べて欲しい」というもの。
対象者は康子さんが交際していた40代前半の男性・添田。2人が知り合ったのは、2年ほど前のこと。康子さんは週に3〜4日通うほどのパチンコ好きで、その際の移動手段として、パチンコ仲間の女性の友達から白タクを紹介され、その時に、白タクをやっていたのが、当時、無職の添田である。

やがて、2人は親密になり、康子さんは添田の為にアパートを借りたり、車を買ってやったうえに、現金も300万円ほど貸してあるらしい。

ところが、その添田が4日前に突然、いなくなったというのである。

調査報告

康子さんが買ってやった車のナンバーから住所を割り出し、行ってみたが、数日前に引っ越したらしく、誰もいない。

そこで、添田が以前勤めていた大手電機メーカーに聞き込みに行くと、添田は所長まで昇進していながら、会社の中古機器を横流ししたり、現金を横領した上に失踪していて、ここでもトラブルとなっていた。

また、酒好きで、カラ接待を繰り返し、一晩で30万円ほと使っていたという。

さらに、離婚歴が2回あるなどといった添田の略歴や写真も手に入れることができたので、北海道に住む添田の実母に連絡を取ってみると、過去にもこういったことが何度かあったようで、力無い返事が返ってきた。

「あの子とは縁を切りました。母子家庭で、新聞配達をしながら、一生懸命に育てましたが、裏切られました。今、私は生活保護を受けております。また、どなたかにご迷惑をおかけしたようですが、こちらとしては、縁を切りましたので・・・」(添田の実母)

ここで手がかりが途切れたが、酒好きの添田が行きつけであったという、市内の 『アンナ』 というスナックで聞き込みをしてみると、従業員の女の子から「添田が日中、ジャージ姿で買い物をしていたのを見かけた」という話を聞くことができた。

教えてもらったスーパー付近一帯を調査してみると、添田の車を発見。そこから、添田が住んでいるアパートを突き止めることができた。

確認のため張り込みをしていると、午前3時頃、身長160センチくらいの小柄な体にジャージを着た、いかにも風采の上がらない男が現れた。添田である。尾行してみると、添田が向かった先は、なんと新聞配達であった。

康子さんに添田の住所を報告して調査は終了したが、それにしても、この添田。朝早くから新聞配達をする気力があるのだったら、これほどまでにだらしない人生を歩まなくてもよさそうなものだが・・・。

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