調査実録

[case3] ナゾの団体に連れ去られた娘の奪還に成功!

福岡県北九州市で内装関連の自営業を営む根室氏。
30代前半の根室氏は、背が高くて筋肉質。短めのスポーツ刈りに、カジュアルなスラックスとポロシャツという飾り気がないスタイル。
家族は、フィリピン人の妻「ソフィア」と2歳の娘、70歳近い根室氏の両親を加えた5人。

依頼内容

困り果てた根室氏が相談にやってきた。

話を聞くと、一連の事件は根室氏の妻ソフィアが出ていったことから始まったらしい。心当たりを尋ねると、根室氏は両親との摩擦ではないかと答えた。ソフィアは根室氏と結婚する際、根室氏の両親と同居するようになるとは考えてなかったようで、2人だけの生活を夢見ていたソフィアとしてみれば、「こんなはずではなかっと」との思いが強かったようだ。

「ところが、妻が出て行ってから数日後、思いがけないことが起こったんです」

2歳になる根室氏の娘を散歩に連れて外出していた根室氏の父親が帰ってきてみると、突然、自宅の前に停まっていた車からソフィアが現れ、「オ義父サン、チョットダケ、抱カセテクダサイ」と娘を抱き取ると、そのまま車に乗り込んで走り去ってしまったという。

「それで、その日の夜、自宅におかしな電話が、かかってきたんです」

その電話は由子と名乗る女性からで、「私たちに用事があるなら、ここに電話をしなさい」という言葉と、キリスト教系と思われる団体名、携帯電話の番号だけを告げて切れてしまったらしい。さらに、根室氏が電話をしてみると、由子が出て、「ソフィアさんはあなたと離婚すると言っている。駅前郵便局留めで母子手帳と生活費を送りなさい」と一方的にしゃべって切れたという。

根室氏は弁護士に相談し、家庭裁判所で離婚調停が行われたのだが、由子が所属する団体の代表者らしき女性がソフィアの通訳と称して同席し、ソフィア自身が言ってもないことを勝手にまくしたてたそうである。その内容も、離婚の調停であるにもかかわらず、離婚はすでに既成事実であるかのように語り、「生活費をよこせ」の一点張り。調停員もあきれて、たしなめるほどの事態となり、当然、調停は不調に終わったらしい。

何とか娘を取り返したい根室氏は警察にも相談してみたが、「連れ去ったのが他人ではなく、実の母親である以上、違法とは言えない」との答えが返ってきたという。
「いったい、どうすればいいのでしょう?」と語る根室氏は、憔悴しきった様子であった。

調査報告

由子の携帯電話の番号から調べると、由子や団体に関して不可解なことがゾロゾロと出てきた。

由子は30歳で、市役所の準職員。薬局を経営している夫を持つ主婦でもある。ところが、由子が根室氏に告げた名前は偽名だったのだ。

また、団体については、キリスト教とは何の関係もなく、実際は在日アジア人女性の救済を目的としたような名前だった。行政サイドに尋ねてみると、「在日アジア人女性たちの駆け込み寺を称するボランティアグループということだが、実態は不明」との答え。

代表は島田という30代半ば女性。公立大学助教授の妻で、こちらも、調停に顔を出した時には、根室氏に偽名を名乗っていた。

さらに調査を続けていると、10月に入って、ソフィアが娘と一緒に、団体がらみの“シェルター”と称するアパートに、3〜4人のアジア人女性とかくまわれていることが判明した。
団体代表者の島田や、由子に連絡を取ってみても、全く耳を貸さないので、根室氏と相談の上、強引に娘を奪還することにした。

年が明けた1月6日の早朝、ソフィアがかくまわれているアパートがら託児所に向かう道に、2台の車が停車した。1台は我々調査員が乗り込んでいるセダン。もう1台はワゴン車で、根室氏の妹が運転し、助手席には根室氏、後部座席には根室氏の両親が乗り込んでいる。

しばらくすると、ソフィアがベビーカーに娘を乗せてやってきた。ワゴン車の近くに差し掛かった時、地理に不慣れな外国人を装って、英語で背後から声をかけると、ソフィアは何も警戒することなく、ゆっくりと振り返った。

そのスキに、ワゴン車から飛び出した根室氏が、ベビーカーから娘を抱き取り、後部座席の両親に娘を渡して、再びワゴン車に乗り込んだ。気づいたソフィアが後を追ってワゴン車の後部座席に飛び込む。しかし、根室氏の妹はソフィアを乗せたまま発車。我々も車に乗り込んで後を追うと、数分後に追いつくことができた。

郊外まで走ったところで、こちらが追いついたことをバッシングで知らせると、ワゴン車が道路脇に停まり、根室氏が降りた。後を追うように、ソフィアがわめきながら降りる。その間に、根室氏の母親が根室氏の娘を連れて、我々の車に乗り込み、そのまま実家へと向かった。

現場に残った根室氏たちも、ソフィアが携帯電話で団体に電話をしている間に、その場にソフィアを残して帰ってきた。こうして、根室氏は娘を無事に奪還することに成功したのである。

現在、団体とソフィアは、根室氏に対する離婚と子供の親権を地方裁判所に訴えていて係争中。しかし、根室氏サイドを支援する輪も、徐々にではあるが広がっている。根室氏の両親から事情を聞いた近隣の住民が、自発的に根室氏を支援する署名を集めてくれているのだ。

そもそも根室氏はソフィアに対して暴力を振るうこともなく、ソフィアや娘が第三者に保護されなければならない理由はどこにもない。さらに、もともと娘に愛情を感じていなかった様子のソフィアが娘を連れ去った目的にしても、自分のビザ延長にあるらしいのだ。

ソフィアのビザは11月の時点で切れている。このまま根室氏と離婚すれば、ソフィアは1人で帰国しなければならない。しかし、手元に日本国籍の娘がいれば、そのまま日本で暮らし続けることができるのである。

ソフィアにはナゾの団体がついているが、人権擁護の名のもとに根室氏の人権を踏みにじっているこの訴訟、敗けるわけにはいかない。

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