調査実録

[case3] 飼いも飼ったりワンルームでペット7匹

神奈川県鎌倉市で数棟のマンションオーナーをしている資産家・藤岡氏。
60歳前後だが、髪も若々しく、恰幅のいい体格で高級スーツをスッキリと着こなしている。

依頼内容

藤岡氏から「マンションの住人がペットを飼っていて、立ち退きを要求したいので証拠を入手して欲しい」という依頼があった。

調査対象となるのは吉田。進学塾の講師をしている、50代半ばの男性だ。高校生の娘と二人暮しで、藤岡氏がオーナーをしているマンションに住みはじめてから、約3年が経っている。

藤岡氏の話によると、最初は吉田の階下の住人が「音がうるさい」といって部屋を出たことから始まったらしい。次にその部屋に入った住人も、「ペットの匂いがする」と、すぐに部屋を出てしまった。

そこで、藤岡氏自身が見に行き、管理人から「廊下に毛が落ちていた」という話などを聞いて、立ち退きを迫ったが、吉田は「ペットは飼育していない」と主張。裁判に持ち込もうと弁護士に相談してみたところ、「証拠をつかめば何とかなる」とアドバイスされたという。

調査報告

吉田の階下の部屋が空き室だったため、そこに泊まり込んで24時間態勢で監視を開始。すると、あっという間に結果が出た。

無精ヒゲを生やした、ちょっと暗い印象の吉田が犬を連れて外出し、それを写真とビデオに収めることができたのである。

ところが、数分後。吉田が再び犬を連れて外出。もちろん、これも写真とビデオに収めたが、どうも、最初の犬と種類が違う。

どうやら、吉田は複数のペットを飼っているらしいということで、2日目からはカメラを吉田の部屋の入口が見えるところに設置。全てのペットを撮影することにした。

4日間にわたって撮影した写真を比較したところ、いるわ、いるわ。

吉田氏が飼っていたのは、小型犬から中型犬までの犬が6匹に猫1匹。何と、計7匹ものペットを飼っていたのである。

結果を報告すると、藤岡氏も「ペットを飼育していることに間違いないとは思っていたが、まさか7匹も飼っているとは夢にも思わなかった」とビックリ。「いずれにせよ、これで出ていってもらえます」と藤岡氏は喜んでいたが、ペット厳禁のワンルームマンションで7匹ものペットを飼っていた吉田。.さぞかし、賑やかな生活だったに違いない。

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