調査実録

[case2] ヤブをつついたら大蛇が……!?

腕には高級時計、車はポルシェ、高級スーツにブランドもののネクタイをビシッとキメた依頼者の松崎氏は、栃木県で産業廃棄物処理業者を営む、35歳の青年実業家。

依頼内容

「ライバル会社の産廃処理業者・K社が建設汚泥の不法投棄を行なっているので、他社に調査を依頼したが、結果が出てこない。そちらで調べてもらえないか」

調査は事もなく進み、K社が汚泥の不法投棄を行なっている現場の写真とビデオ、さらに捨てた汚泥のサンプルを入手。松崎氏に渡して調査終了となった。

ところが、12月になって、松崎氏が再び訪れ、「この前、入手してくれた資料を持って県庁に行ったが、動いてくれない。再調査をしてくれ」との依頼。さっそく調査にかかり、前回と同じく、写真とビデオ、サンプルを入手。それを松崎氏が持ち込んで、やっと県の調査が、入ることとなった。

2度の調査で県も動いたとあって、これで1件落着と思いきや、年も押し詰まった12月の下旬、またまた松崎氏が現れた。

「僕の調査が入っているにもかかわらず、K社は不法投棄を続けているようだ。もう一度、証拠を入手して欲しいとのこと。  こうして、K社に対する3度目の調査に入ることとなった。

調査報告

いざ、調査に入ってみると、前に行った2回の調査の時とは、明らかに雰囲気が違っていた。

処理場のダンプの出入口が見える路上に車を停めて、様子を窺がっていたのだが、事務所の重役らしき人物が処理場の周辺をウロウロしていて、汚泥を積んだダンプがなかなか出てこないのだ。

(県の調査が入っているので警戒しているのかな。しかし、汚泥は溜まっているのだから、いつかはでてくるだろう)

そう考えて調査を続けていると、ある日、黒塗りの高級車4台が現れ、路上を行ったり来たりしはじめた。しかも、横を通るたびに中の人間たちがこっちを見ている。 危険を感じて車を移動させようと発進させると、問題の車たちもついてくる。

運転しながら松崎氏に携帯電話をかけ、状況を説明すると、心当たりがあるのか、「とにかく逃げろ!」という答えが返ってきた。 そこで、角を曲がったところから、アクセル全開。信号も無視して追い越しを繰り返すが、振り切れない。大きな交差点に差し掛かったところで信号が赤に変わったため、手前の路地を入ったら、町工場郡がある地域で袋小路で行く場所がない。ついに車を停め、両手を挙げたまま降りるハメになった。

黒塗りの高級車4台は道をふさぐ形で停車し、ドアが開いて、いかにもその筋の人たちがニヤニヤしながら降りてくる。その中の1人が近づいてきて、穏やかな口調で「どこの組の者だ?」と尋ねてきた。どこの組にも所属していないと答えると、「今、何を調べてる?私はこういう者だ」と名刺を差し出した。

受け取って見ると、どうやらスピーカー付きの黒いバスに乗っている団体らしく、総裁秘書という肩書きが印刷されている。

「こちらが名刺を出したのだから、そちらも出すのが礼儀じゃないか」と言うので、名刺を渡すと、ひとしきり眺めた後、「探偵さんか.....。ウチが顧問をしている会社が、何かしてるようだが、これ以上、つっつくな」

「何も聞かずには帰れない」と言うと、「K社には俺から上手く言っとく。それでこの件は終わりだ。次につっついたら、今日のようには済まないぞ」との答えが返ってきた。

結局、開放されたのは2時間後。戻って松崎氏と相談すると、軽くわびた後「もうちょっと時間を置いてから調査して欲しい」と言う。そのうえ、「戸締りにきをつけて」とか、「証拠になりそうな物件は事務所以外の所に置いといて」などと、物騒なセリフを残し、「また連絡するから」と帰っていった。

先日、松崎氏から連絡が入り、「次は夏か、秋頃にやろう」ということになっている.....。

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